高い所が大好きだった僕が高所恐怖症になった話

こんばんはー。

友人から

「スカイツリーに来たよ、ちょー高けー!」

というメッセージが届いたので、今日は僕のきわめてデリケートかつセンシティブな体験のお話です。

2012年・元旦

もう今から5年も前のこと。

僕は、年末年始の帰省で千葉にいました。

僕も弟も当時まだ結婚しておらず、母親と3人で初詣に行くことに。

父のいない初めての新年でしたので、母を元気づけよう!という思いからでした。

「東京湾観音」にて


昔、「家族で来たことのある所」ばかりを巡っていたこともあり、思い出の場所のひとつとして立ち寄りました。


www.t-kannon.jp


ご存知でない方も多いと思います。

房総半島の山の上に立つ高さ56mの観音さまで、

世の中の平和と、戦没者の慰霊の願いが込められています。

そしてこの観音さま。

像の中を長いらせん階段が敷かれており、御顔まで上ることが出来ます。


途中途中には外が見えるような穴が開いていて、

さらに胸のあたりでは、像の外に出た展望台のようなスペースもあり、

その穏やかな表情に似合わず、なかなかのスリルをお備えになられております


・・・


僕は高い所が大好き…でした。

こち亀の両さんのように、今は無き「おばけ煙突」の先っちょに立ってみたい、と思っていたくらい。


この日も、ウキウキと上階へ上がっていきました。


14時27分52秒


僕らがほぼ頭頂部へ到達したその瞬間。


地震発生


気象庁データベースより


ぐらり…


「お~やっぱ冬の海風つえー!」

弟「めっちゃ揺れてるね」

「…」

弟「…」

「…これ、風じゃなくね?」

弟「地震…?」


次の瞬間

グ…〜〜


「う、うわぁ~!!」

弟「!!これ絶対やばいよ!倒れるんじゃねーの!」

「急げ!今すぐ降りろ!」

弟「お母さんも早く!!」



全員超ダッシュ


とはいえ324段の階段を30分くらいかけて上がってきたのですから、いきなり外に避難することもできません。


頭をよぎるは、観音さまが根元からボキッと折れて、崩壊するコンクリートに潰される最悪の状況。


(オヤジが死んだ翌年にさらに3人も死んじゃったら兄貴が大変だ!)

なんてよく分からない事も考えました。


そのくらい、これはもうダメだと思いました。



あの時の揺れ方を再現。


①椅子に座ってください。

②30センチ定規を用意し、両端を両手で持って目の高さへ。

③定規はしっかり固定し、頭と体だけを端から端へスライドさせてください。

④それを左右に数回繰り返してください。


はい!こんな感じの揺れ方!

これが、地面から56mの高さで、3畳間くらいの空間数分にわたって揺れていることを想像してください!


発狂しかけました。

めっちゃくちゃ怖かったです(´;ω;`)

それ以降、僕は完璧に「高所恐怖症」になりました。

高い所に行くたびに「また地震が来るのではないか」と思ってしまいます。


なんとかそれを克服したくて、千葉県民にはおなじみ「マザー牧場」にて、

高さ20mのバンジージャンプにも挑戦してみましたが、全然治りませんでした(笑)


垂直の建造物が怖い

首都高で高層ビルの間を抜ける時が怖いです。

ベイブリッジの支柱の下を走る時が怖いです。

観覧車のてっぺん付近が怖いです。

こわいこわいこわいこわいkw


高いとこ全部コワいよー!!

〇〇恐怖症を科学する

知ってましたか?

〇〇恐怖症の原因のすべては、自分自身の「想像」によって生じるんだそうです。

閉所恐怖症では、狭い空間において、周りから強く圧迫される様を「想像」することで。

暗所恐怖症では、視覚を絶たれた先に、得体のしれぬ何かがあることを「想像」することで。

先端恐怖症も、集合物恐怖症も、全部全部オノレのアタマが作り出している拒絶反応なんだそうです。


僕は「高所で足場が崩落すること」のリアルなイメージが出来てしまいました。

たぶんもう治りません…。


貴方の中にも、「恐怖症」はきっとある


いつの日か、その恐怖の種はそっと目を覚ますのでしょう。


お待ちしておりますよ…。