どうぶつ奇想天外!千石先生が教えてくれたこと

こんばんは!

まさかの本日3つ目の更新!

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・・・

今晩は「どうぶつ奇想天外」の特番がやっていましたね。

ご覧になられた方もいるかと思います。


途中、千石先生のVTRがちらっと映っていました。

さかなクンや安住アナのコメントでお分かりになったかもしれませんが、

千石正一先生は2012年に十二指腸がんで亡くなられました。


千石先生について

「センゴク先生って誰?」という人の方のために少し説明しますね。


千石正一(せんごくしょういち)

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動物学者。

両生類・爬虫類をはじめ、幅広い動物全般に関する膨大な知識をもつ。

「どうぶつ奇想天外」の前身番組「わくわく動物ランド」の頃から監修やコメンテーターを担当。

大人から子供までわかりやすい説明と、ユーモアのある解説で一躍人気者となりました。


先生と話す機会があり「子供の頃から好きで、お話がしたかったんです」と伝えると

「このあとメシ食いに行くからお前も来い」と言っていただき、

そこから何度かご飯をごちそうになったことがあります。



先生はとにかく「歯に衣着せぬ物言い」といいますか、思ったことはズバッと言う人でした。

授業でわからないことがあって、あとで質問をすると「それは〇〇〇でこういうわけだ。オトナなんだからあとは自分で考えろ」(笑)

まあ、それを勉強しに来ているわけですからね。

ある意味正しい返答…かな?

と、思ったら、とあるイベントの様子がテレビで流れていて

「せんせい、〇〇はどうして〇〇なんですか?」と男の子が聞くと

それは〇〇が〇〇だからだな。あとは子供らしく若い頭を使って自分で考えろ

なるほど。そういうスタンスなんですね(笑)



またある時、先生に「なんで人間だけが大人になったら会社に勤めて働くんですかね」とバカみたいな質問したら、

そんなもん、他の動物と一緒だろ。」と。


え?どこが!?(・_・;?

虫でも動物でも大人になったら次の世代を残すための行動をする。
で、人間は大人になったら食いブチ稼ぐために仕事するわけだ。
動物はエサを自分で採ってきて子供に与えるが、人間は退化して馬鹿になったから自分じゃエサを用意できない。
だから金を用意して、それでエサ採ってくんだよ。エサ採ってくるって意味じゃ一緒だろが。


なるほど…。わかりやすい☆


当時、まだこんな田舎に来るなんて思ってもみなかったのですが、こんなことも言っていた覚えがあります。

都会ってのは大きな「群れ」なんだ。でかい群れは強えーからな。強えー群れは規模が大きいから、下っ端に弱い連中をかかえることが出来る。で、規模が大きいから下っ端にもちゃんと仕事がある。だからエサ(給料)がしっかり貰える。ただし、群れのリーダーになれることは滅多にない。
その点、田舎は群れが小さいから、力のない奴や頭の悪い奴は群れに入れない。
下っ端を養うだけの財力がねーからな。
でも田舎にだって馬鹿とひ弱はいるわけで、そいつらだって生きていかなきゃならん。
そこで、馬鹿とひ弱はお互いに手を取り合って、なるべく大きな力を身につけようとするんだ。それが田舎の結びつきってやつだ。
これがなかなかめんどくせーんだが、この結びつきってやつもなかなか侮れないんだな


先生らしい言葉でした。

今更ながら、とても深いことを教えてもらった気がします。


・・・


訃報を聞いたのは2012年の晩冬。

僕の父が死んでから、ほぼちょうど1年後のことでした。

死因も同じガン。

いつだったか先生は授業中に「もうどこもかしこも転移しちまって治しようがねーんだ。悩んでもしょうがねーしな。だから残りの時間でやれることをやる」と言っていました。

だから、その日が来ることを先生自身も知っていて、それでも教壇に立ち、本を執筆し、元気な頃と変わらないほど精力的に活動されていました。

後述の著書にもありましたが、先生はやれること・やりたいことをやりきって旅立ったようです。



いのちは、いかなる生き物にも有限であり、だからこそ自分がやりきったと思えることが大事、らしいです。

頭では理解できますが、「人生をやりきる」ってなんだろう。

でも「一分たりとも手を抜くな」ってことではないんだと思うんですよね。

そもそも、そんなのムリだし、人生には休憩も大切。

余暇も娯楽も、息抜きも手抜きも、すべてひっくるめて自分といういのち。

「やりきった」というのは「最後まで生ききった」ということ、なのかな。

(その解釈でもよく分からないけど)


でもそれなら、だーらだーら過ごしたって「生ききる」ってことなのでは…?

まだ人生の折り返し地点にも立っていない自分には分かりません。


でも、もしかしたら明日死ぬことが運命づけられていたのだとしたら、折り返し地点は「18歳」ということになり、

明日死んでしまった場合の僕は、間違いなく不完全燃焼であり…(笑)


終わりが分からないのだから、アクセルをゆるめ始めるべきタイミングも分からない。

だとしたらやっぱり、人はいつだって一生懸命でないといけない、のかな?

考えれば考えるほど分からない…。

こんな時に、あのバサッと切り捨てるような口調でアドバイスをくれたなら…。

今思うと、迷いのない、非常に受け止めやすい教えで、アホな自分にはありがたかったなぁと思います。



つながりあういのち 千石先生、最後のメッセージ

千石先生が亡くなってから発刊された最後の著書です。

これは先生がこれまでに数多く出版された生物学の本とは異なり、

タイトルにある通り「まさに命はすべてつながっていて、そのつながりがあってはじめて全ての命が躍動する」という先生の思いの結晶。


本書の最後には、こうあります。



自分が死に直面してわかったことがある。
それは、自分と同じく「弱っているもの」に対して敏感になった。
そして、地球も同じく病気だってこと。
この地球にもいのちがあって、地球が死んだらそこで暮らす生き物も生きていけない。
おれの大好きな生き物たちが。
だから、もっと生き物たちの声に耳を傾けて、いのちをつなげていってほしい。
いのちはみんなつながっているのだから。


人間さえいなくなれば地球は大丈夫という爆弾発言をしていた先生なので、もしかしたら本気で生き物にのみフォーカスした発言だったかもしれませんが、

僕にはこのメッセージが「人と人のつながりだって同じだぞ」と言ってくれているように感じるのです。



今を生きる僕たちは、まだまだ当分、頑張り続けないといけませんね。

あー大変だ(笑)



先生、あらためてありがとうございました。

つながりあういのち 生き物博士 千石センセイ最後のメッセージ

つながりあういのち 生き物博士 千石センセイ最後のメッセージ

  • 作者:千石 正一
  • 発売日: 2012/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)