残りの時間を考える。

こんばんわ。

まーた丸々一ヶ月も空いてしまいました。

もうすっかり秋ですね…なんかセツナイなぁ。

あまごに乳腺炎が見つかる

実はお盆以降、仕事がとても忙しくなりまして。

自分の能力不足が原因なんですけど、まーしんどかったっす。



そんなお盆休み明けのある日のこと。

「…ん?なんかあまごのココ、しこりみたいなのがあるけど」

「え?どれ?…あ、ほんとだ。なにこれ…」

僕らは慌ててかかりつけの動物病院へ。


・・・


「先生、これってガンとかですか…?」

「まあ大丈夫でしょう。悪性ではないと思います。なにかしらの診断を下すなら乳腺炎ですね。」

「自然に良くなるものなんですか?」

「う~ん、まだ何とも言えません。とりあえず様子を見ましょう」


・・・


それから一ヶ月。

僕は先週、出張で4日間ほど家を留守にしたのですが、帰ってきたら…明らかにしこりが大きくなっていました。

再び動物病院に飛んでいき

「結構大きくなっちゃったねぇ…ちょっと抗生物質と腫れ止めを出します。一週間飲んでもらって変わらないようなら切除しましょう」


と、ここまでが昨日の話。



つい忘れてしまいがちだけど

あまごは来月で13歳。

もうすっかりおばあちゃんなのです。


www.amagodon.net

昨年の春に「てんかん」持ちであることが見つかり、しばらくはとても心配でしたが

その後は目立った発作も起こらず、平穏な日々が続いてくれていた中での乳腺炎騒動。


この乳腺炎の他にも、今月のアタマには「発作性呼吸」というゼエゼエと苦しそうな呼吸をすることもありました。

発作が治まるとケロッとしているので、これについてはそこまで心配はしていないのですが、

視力も落ち、耳も遠くなり、

これからどんどんと体力も落ちていくのでしょう。

僕はコイツが赤ちゃんだった頃から知っているので、なんだか、やっぱり寂しいです。

残りの時間を考える

僕が早めに仕事から帰ってこれた日には、夕方に家族全員で散歩に行きます。

奥さんがベビーカーを押し、僕があまごのリードを持って、夕空の下をテクテク。

あーだのうーだの騒いでいた娘はコースの途中でコトンと眠り、

少しずつヒンヤリしてきた風に、気持ちよさそうに目を細めて歩くあまご。

子供を起こさないよう、会話もほどほどに控え、

やがて西の山に日が沈み、残照の中での静かな時間が流れます。

とても穏やかな気持ちにさせてくれる1日の終わりです。

・・・

辺りに目をやると、今年も稲穂がこうべを垂れる季節になりました。

ツイッターやインスタではちょいちょい書いていますが

来週、1歳の誕生日を迎える娘の名前は、この豊かな黄金色の稲穂を見て付けました。

だからきっと、これから先の何十年。

この景色を見ては、この子が生まれた日のことを考えるでしょう。

痛くて苦しくて、涙を流しながら頑張ってくれた奥さんを思い出すでしょう。


あっという間の1年でした。

体は大きくなり、ずいぶんと知恵もついたように思います。

(親バカですね笑)

でもこのあっという間だった1年という時間は、犬にはけっして短いものではないんですよね。


これから人生という坂道を駆け上がっていく娘と、

その細くなった足で、僕らが思う以上の速さで坂を下っていくあまご。


思えばもう、この稲穂の海が波打つ様子を、君はもう13回も見てきたんだもの。

自分勝手な僕は、君の最後の大仕事は、

家族が旅立つ時の悲しさや寂しさを、身をもってこの小さな娘に教えてもらえたら、なんてことを考えているんだけど、

もしかしたら君は、この娘に物心がつく前に逝ってしまうんじゃないか。

その日はそう遠くないんじゃないか。

そんなことを、ふいに頭をよぎることがあります。


一日でも長くそばにいてほしい気持ちと、

見ているのがツラくなるほどヨボヨボになってしまう前に、元気なうちに見送ってあげたい気持ち。


ずるいよね。

本当に、人間てやつは自分勝手だね。


君らから頼まれたわけでもないのに勝手に「飼い主」なんて名乗って

人間の価値観で叱ったり褒めたり、挙句の果てにはこの世にお別れをする時にまで仕事を求めたりして。



夕焼け空の下を歩く、以前より小さくなった君のお尻に心の中で問いかけます。

(今、お前は幸せに暮らせてるかい?)

(おれなんかに飼われて、幸せな日々は送れたかい?)


思えば、あんなにフワフワだった毛並みもパサパサになっちゃったね…。

途中で立ち止まると足がプルプル震えるようになり

「おいおい、まだ10分も歩いてないぞ〜」なんて笑うけど、やっぱり胸の奥ではチクチクと寂しさが込み上げてきます。



手をつなごう ハグしよう

僕は朝起きて、まずは目を覚ました娘をギュッと抱きしめて、

そのあとに、隣の部屋で寝ているあまごの頭を撫でて、起き上がったところをギュッと抱きしめます。


ほんの1~2年前なら、僕らが布団から起き上がる音に気づいて、ドアの前で待っていてくれたものです。

今では体に触れられて、ようやく目を覚ますようになりました。

なでた手をペロリと舐めてくれるところは、小さい頃のままなのに。


でもね。

間違いなく、伸ばした手の先には君たちがいる。

それが本当に幸せです。

僕は本当に弱っちいので、

あまごがいて、奥さんがいて、娘を授かることができて本当に良かった…。

僕は一生懸命、君たちを守るけど、

どうかこの貧弱な心身の大黒柱を、皆んなで後ろから支えていてほしいです。





…あ。

なんかあまごの命がもう風前の灯みたいな日記になってしまいましたが、

別に全然そんな状態ではなく、僕が勝手に感傷的になっているだけなのでご心配なく。

(m(._.)m 申し訳ねッス)



きっとあまごは明日も明後日もナデナデされて目を覚まし、

シニア向けのやわらかいご飯を時間をかけて食べて、

朝と夕方の散歩ではでっかいウンチをして、

娘に追い立てられてはワンッ!と一喝して、また夜にはスヤスヤと眠るでしょう。



こんな日々があとどれだけ続いてくれるのか。

コイツのいない日々なんて、今は想像できないですから。



…というわけで、乳腺炎なんてパパッと治しちゃおーぜ!(°▽°)/


うーん、こんな根暗な日記を読んでくれてありがとうごさいました。