移住当時の家計簿を大公開

 

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一人暮らしの生活の中で、お金がかかるもののランク付けとしてはやはり衣食住の「住」だと思います。

 

当時の僕の頭の中には、

何はさておき「家賃」さえ抑えることができれば、

とりあえず何とかなるだろうと思っていました。

 

今振り返れば、それは確かに正解な部分もあったし、

逆に田舎ならではの別の大きな費目があることは、

住んでしばらくしてから知るのでした。

 

当時の家計の内訳は以下の通り。

 

給与:平均11〜12万位

 

…は?って感じだと思います。

というのも、実は正社員ではありませんでした。

 

僕、パートでした(笑)

時給800円だったかな…?

 

でもいいんです。

ここでもダメ男ぶりを発揮して、安月給=楽な仕事、無責任な仕事だと思ってましたので。

 (ハタチ過ぎた男が情けない…)

 

それでも当時は頑張って働いて、

頑張って生きているつもりでしたが、

今思えばこの野郎は、

やっぱり頑張りたくなかったんだろうな〜(ー ー;)

 

さて、ではいよいよ当時の家計簿の公開です。

**支出部門

家賃:8500

食費:10000

雑費:10000

電気代:3000

ガス代:5000

ペット費:3000

通信費:8000

車ローン:30000

交通費:12000

保険費:7000

交際費:10000

貯蓄:10000

町内会費:1000

計 ¥117,500

 

記憶が曖昧ですが、大体こんな感じ。

特に節約をしているつもりもありませんでした。

やはり激安家賃は大きいです。

町なら5〜6万かかって普通なのですから。

 

・食費が1万円で済んだのは、職場が道の駅で昼は賄いのご飯があったこと、

また、夜は宿泊施設のお客さんの朝晩の食事の給仕等があり、

そのへんの仕事をしていると、なんだかんだで色々と食べさせてもらえ、

結果的には1万円もあれば十分でした。

 

・通信費が少し高めなのは、契約していたドコモのケータイに加えて、

ノートパソコンに挿して使うPCカード型の端末を1回線契約していたためです。

あまりにも田舎過ぎて、2005年の当時でADSLすら来ていないという目を疑うネット環境でした。

 

かろうじて存在していたISDN回線を契約することも考えましたが、

たしかISDNって、速度は128kbpsだったでしょ(°_°)

当時のドコモのFOMAが400kbpsでしたし、電話線引き込みの工事も不要なので、そっちを選んだというわけです。

 もっとも、今思えばネットもすっぱり諦めてしまえば良かったかな、なんて気もします。

 

続いて光熱費。

・電気代は、夜の仕事も割とあったので比較的、というかかなり安かったです。

 

・ガス代。

こいつが誤算の1つ目です。

夏はいいんです。

サッとシャワーを浴びるだけなので。

 

問題は冬です。

 

この集落に限らず、高山市は全域でプロパンガスです。

地下のパイプで各家庭が繋がっているタイプのガスはありません。

 

このプロパンガスって高いんですよね…。

 

しかも、前の記事で書いたように、

真冬だと最低気温はマイナス15度

記録的な寒さの日にもなるとマイナス20度まで下がり、

ダイヤモンドダストも何回かお目にかかりました。

(ホントにこれで本州かよ…って感じでした)

 

そんな環境下ですから、

水から40度のお風呂を沸かすことはとてつもなく非効率的なエネルギー消費が発生するようでして…

 

1日1回お風呂を沸かすだけで

ガス代は一万円を超えました!

 

そして水道管もすぐ凍ります。

凍るだけならまだしも、破裂なんかしたら工事でウン万円かかります。

また、日中でもマイナスから抜け出せない日なんかは次の日も凍ったまま

むしろ凍結は進むわけです。

 

そうなれば水道屋を呼ぶことになるのですが、40km離れた町からドカ雪の道を来てもらうわけで、到着はいつになることやら…。

 

そりゃもー何度も途方にくれました。

 

寒冷地のテクニックのひとつで、水道菅を凍らせないために蛇口をチョロ〜っと開けておく、という方法があります。

これは「常に流れている水は凍りにくい」という性質を利用したものです。

 

しかし、それをしたにも関わらず!

奮発気味で開けておいたにも関わらず!

朝になると、蛇口からシンクまで

一本の長いツララが出来ている、なんてこともありました。

 

僕、この部屋で寝てたんですけどね。

よく凍死しなかったな…(笑)

 

・あとは車関係です。

毎月3万のローンを組んだのは己のアホさ加減としか言いようがないのですが、

それよりもガソリン代がバカにならないのです。

町に買い物に行って帰ってくるだけで80kmですから。

(ちなみに東京都の東の端っこから西の端っこまでで90km位らしいです。)

 

そんなわけで、1人で田舎への移住を考えている方へのアドバイス。

 

ネット環境・光熱費・ガソリン代という比較的大きな支出が発生しますが、

それでも家賃の安い家さえ見つかれば、割とどうにかなっちゃいます。

 

 今や、住み手のいなくなった物件は多いです。

たぶん、過疎と呼ばれるような地域になるほど、激安物件は見つかるのではないでしょうか。

 

ただ、田舎の働き口は給料の安い仕事ばかりなので、貯金まではなかなか出来ないと思います。

しっかり計画を立てて、給与が少なくても「年間で○○万円!」といった目標を決めることが大事です。

 

そのために削れるものは徹底的に削る!

 

 

また、相当な田舎でも郵便局は割とあります。

そこで、ゆうちょの口座を作って、給与が出たら自動的にいくらか入金されるような手続きもしました。

 

その他のテクニックとしては、

地元の人と仲良くなれば食材なんて勝手に集まってきます(笑)

野菜に関しては、畑はほぼ全世帯が持ってましたし、

肉だって、猟をするおじさんと親しくなればイノシシや鹿の肉をいただけたりしました。

 

交通手段のないお年寄りの買い物の足に車を出したら、

御礼にご飯をご馳走してくれた、なんてこともありました。

 

肝心なことは積極的にこちらからコミュニケーションを取って、早く仲良くなってしまうことなのでしょうね。

 

長くなってしまいましたが、移住当時のおサイフ事情でした!