コンニチワ。
今日も雨ですね。
ここ2回ほど小真面目な内容でしたので、改めてダメ遍歴に戻りたいと思います。
【2017.04.20加筆修正 】
====
2005年の夏に飛騨に引っ越ししてきて早3年。
仕事にも地域にも慣れ、ようやく地元の方々から受け入れられてきた頃でした。
そんなある日、僕は仕事を辞めたくなりました(笑)
だって、道の駅の土日は当然仕事。
平日も週末も連休はナシ。
道の駅が6時で閉まってからは、今度は同じ敷地内のペンションで給仕の仕事。
宿直もちょいちょいあったりして、下手したら社員よりも働いてる時間長くね?
それなのにこの給料??
という、よくある?3年目の壁ってやつです。
・・・
そんなある日。
たまたまシフト上の休みと代休が上手く重なって、まさかの3連休を貰えることに。
(これ、本当に奇跡のような休みでした…!)
平日なので友人とも予定が合わず、何をするか迷いに迷ったのですが、最終的に決めたのが
北アルプスの登山でした。
海ばかりの千葉県で育った僕は、飛騨に来て以来、
はるか遠くに望む夏の雄大な山々にずっと憧れておりまして、
よし!行っちゃうぞ~!と、なんの準備もしていませんでしたが登ったのです。
槍ヶ岳に。
振り返ればこの時も「無責任だったなぁ」と思うのですが、
あまご(犬)は近くの友人に散歩とエサやりをお願いし、夜中の内に出発して上高地へ。
山小屋とか泊ったこともなかったので、
「寝るには寝袋というものがいるんだろう」と考え、
前もってホームセンターで3000円くらいの粗悪品を購入。
詰めてみたところ、ザックの95%くらいを寝袋に占領されてしまい、パッキングのむずかしさを痛感しました。(←だいぶ間違ってる)
結局、装備を相当絞って登ったのですが、ザックはものすごいパンパン。
すれ違う人からは「すごい荷物ですね~。縦走ですか?」とか聞かれるも、
(ジュウソウとは何だろう…?アク抜きでもするのか?)
と思ったり思わなかったり。
それに見た目はパンパンだが、これはほとんど寝袋であり、ものすごく軽いのだ(笑)
途中、休憩をして、ふたたびヨイショ!と軽々背負い直すところを見て、
熟年層から向けられる驚きと感服の混ざった表情が忘れられません。
槍ヶ岳までもうちょっと!
槍ヶ岳山荘を上から望む
最後のハシゴ。こ、こわかった…!
そして。
山小屋に泊まると布団が付いてきます。
寝袋いらないです。
もう、ほんとにね。
置いて帰ろうかと思いました。
でも、そうするとザックがぺしゃんこに…(笑)
それでは 僕の英雄譚が終わってしまうので
また背負って帰りましたよ(笑)
そんなこんなの2泊3日の間、空はずっと快晴。
夕焼けも星空もとんでもなく綺麗で、
その感動は住んでいる集落に初めて来た時と比べて、
またワンランク上のものでした。
燃えるような夕焼けでした…!
下山の途中、僕は思いました。
この綺麗な山にずっといられたら幸せだろうな。
…そうだ、山で働こう!
つまりは山小屋で働こう!
もう仕事やめよう!!
つづく