飛騨の冬の風物詩「二十四日市」

こんにちはー。

1月ももう終わりですよ。

ついこの前クリスマスや正月が終わったばかりなのに…!

どんどん年取るわけだわ…笑

飛騨高山の「二十四日市」

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2018年の写真

こちらで毎年1月24日に開かれる恒例行事に「二十四日市」というものがあります。

旧暦時代には十二月二十四日に開かれ、近在農家が農閑期に作った、竹かご、ひ笠(がさ)、まき、炭、むしろ、みのなど手作りした日用品を、町の人に売ったのがはじまりです。現在は中心商店街の本町通りと安川通りで行われ、しょうけ(ざる)や宮笠、有道(うとう)しゃくしなどの民芸品や、地元のグルメなどの露店が並び、毎年大勢の買い物客で賑わいます。

飛騨地方では雛祭りや端午の節句・七夕など、旧暦で行事が行なわれる風習があり、この二十四日市でお正月の準備をする、というものでもあったようです。

資料を探していて、とても素敵なページがあったのでご紹介します。

kiokuno1010.blog31.fc2.com

モノクロの中の雪景色はなんとも寒そうですが、人々の活気が伝わってきますね。

・・・

ところでこの「二十四日市」、昨年はコロナ禍で中止。

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例年は大賑わいなのです

古くは明治から続くこの催事、当時の人たちも遠い将来、まさか「流行り病」で中止になるなんて思ってもみなかったことでしょう。

今年はどうなるものやらと思っていたのですが、調べてもなかなか情報が出て来ませんでした。

それもそうですよね。

今は「盛大にやります!」と発表するわけにもいきませんし、

かといって先人たちが紡いできた伝統を「中止」の一言で片付けてしまうわけにもいきません。

「可否の発表自体が難しい」というなんとも複雑な状況でしたね…。

今年は規模を縮小して開催

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いつもなら商店街に露店がたくさん出て、それはそれは賑やかなイベントなのですが、今年は規模を縮小しての開催となりました。

基本的に「露店は出さず、お店が独自に売り出しを行う」というもの。

天候もあいにくの雨模様とあり、なんだかずいぶんと寂しい二十四日市でした。

(それでも行動自粛が求められている今としては、そこそこ人通りがあったと思いますが)

宮笠を買いに

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今回の僕のお目当ては「宮笠」でございます。

なにそれ?って感じでしょ。

要するに編笠(あみがさ)ですね。

宮笠 | 飛騨一之宮観光協会

畑仕事の日よけに良いし、冬は除雪の際にも良いんですよ。

とはいえ、普通の帽子で良いじゃんと言われればそれまでなんですけど。

でもこの宮笠、「魔除け」の意味もあるんだって。

僕はもうあと数日で40歳という、とっても「いい歳」になります笑

だから魔除けしたいの。わかって!この気持ち笑

蝉笠

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そしてそしてこちら。

これは「蝉笠(せみがさ)」といいます。

3匹のセミを模した編み込みが非常にトラディショナルでオシャンティ!

ものすごい軽くて通気性も抜群。

材料にはヒノキやイチイが使われていて、乾燥していれば空気がよく抜け、雨に当たって濡れると繊維が膨張して隙間を埋め、雨水は表面を流れていくそうです。

まったく、昔の人の知恵には頭が下がります。

そして蝉笠にも素敵なエピソードがありまして。

ー夏の暑い日、雷雲が近づくと、それまで騒がしく鳴いていたセミがしん…と静まり返る。それを見た当時の人たちは「蝉には雷が近づくことを予知する力があるのでは」と捉え、笠の装飾に蝉を選んだのではないか、とされている。


もーなんて情緒的な伝統工芸品…。

この笠は渓流釣りをする人たちにもよく使われています。

竿は雷が落ちやすいといいますし、なんか納得ですよね。

・・・

そんなセミ笠、今では作れる人が一人だけなんだって。

こういう素敵な文化はいつまでも続いて欲しいものです。

僕が一つ買ったくらいでは何も変わらないかもしれませんが、応援の気持ちも込めて買わせてもらいました。

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ちなみにお値段は、「紅白」と呼ばれるモザイク模様の方が3000円で、セミ笠が6500円でした。

(サイズがいくつかあり、それぞれ値段が違います)

夫婦二人分で9500円の出費でした。

僕らには正直ちょっと高かったけど…

お店のじいちゃんが「ありがとう」とニッコリ笑ってくれて、なんだかそれだけで幸せな気持ちになりました。

きっと子供が小さい今のうちしかこういうお金の使い方はできません。

子供にも、皆んなが幸せな気持ちになれる「良いお金の使い方」を覚えてもらいたいものです。

早く日常が戻りますように

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腹を空かした娘は、帰りに稲豊園さんのいちご大福が食べられてご満悦。

これ練乳が入ってて超絶うまいのです😋


ではでは今年も元気に畑仕事ができますように!