あっそ、と言われそうですが、実は去年からランニングを始めました。

なぜなら体力の低下、メンタルの低下、重力への抵抗、反骨精神、フロンティアスピリット、それら全てが落ちてきたから。
ただね、一つ難点があるのです。
飛騨は雪国。
12月にもなれば雪が降り、
雪が積もれば走ることができません。
この凡夫の中で起きた「走ってみるか」という、ささやかなポジティブシンキング。
それを大切に抱きかかえ、なんとか秋口まで頑張ってきたのに、一面の銀世界を窓の内側から眺め、雪が溶けるまで体育座りで待っていたらその火は木枯らしに吹かれて消えてしまうでしょう。
なんか良い方法はないもんかねぇ。
あ、スポーツジムとかはダメですよ。
こんな怠惰なボディでガチムチ共の中に赴けるほど勇者ではありません。
勇者にも戦士にも武道家にもなれないし、それなのに割り切って遊び人にもなれない、それがTHE・凡夫。
そういえばこの前、スポーツ用品店で若者たちがこんな話していました。
「お前、もうちょっと走り込んだ方がいいやろ」
「まーそうなんやけど…練習終わってからそんな時間なくね」
「じゃあとれんどみるはどうや」
…ん?
今なんて?
ジャートレンドミルハドーヤって言った?
ジャートレンド・ミルハドーヤ?
何?
どっかの格闘家?
「今、Amazonとかで結構安く買えるやろ」
「電動でスピード変えれるし角度も付けられるって先輩が言っとった」
走り込みが足りない。
だから体力は残っているが時間がない。
Amazonで買えて、電動でスピードが変えられて、なんかの角度もいじれるらしい。
えーと…ひょっとして、ちょっとエッチなものですかね?
「一回その先輩の借りてみたら」
…ええっ!
使い回すって大丈夫なのかい?
非常時の人工呼吸ですら感染症対策する時代なのに、そんなセンシティブなものを共有だなんて…。
「ほら、これで2万ちょっとやって」
坊主1号がなにやらスマホの画面を2号に見せていたので、今だ!と横目で覗きました。
…!
…なるほど、これのことだったのね。
ジャートレンドミルハドーヤではありませんでした。
正しくは「トレッドミル」。
どうやらランニングマシンのことらしいです。
これ皆さん、普通に知ってる単語ですか?
昔はルームランナーとかそんな名前じゃなかったっけ?
ハイカラになったもんだ。
それにしても2万で買えるって驚きですね。
なんでも今のやつってかなりコンパクトになって、たとえばベッドの下なんかしまっておけるのが主流みたい。
すごいなー。
たしかにこれなら冬の飛騨でもランニングを続けられる。
ちょっと、いやだいぶ欲しいです。
今日知ったんだけど、自分がランニングする時に使ってるアプリにも、たしかにアクティビティのひとつにありましたわ。

冬は体が脂肪を蓄えようとする季節。
みんなで運動しましょ!



