こんばんは!
今日は、昼過ぎになって晴れ間が出てきました。
今の時期、こちら飛騨では稲刈りのシーズンです。
各地でコンバインが田んぼを駆け回り、じいちゃんばあちゃん達が「はさがけ」を行っています。
「はさがけ」って分かりますかね。
こういうやつです。
写真のように、橋渡ししてかけるものもあれば、
柱を立てて円を描くように上へ上へかけていく方法もあります。
※ちなみにこの橋の部分を「はさ」っていうそうです。
この「はさがけ」。
以前から「あれを行う理由って何だろう?」と思っていました。
だって時々、コンバインでガーッと刈り取って、そのままどこかへ運ばれていく様子を見かけることがあります。
「え?じゃあ別にやらなくてもいいの?」って話ですよね。
写真を撮らせてもらった際に、作業をしていたじいちゃんに聞いてみました。
「そりゃあおめぇ、モミを乾燥させるために決まっとるに」
へー乾かすためなんだ!
じゃあそのまま持っていく時はどうするの?
「ありゃ機械で乾かすんやさ。でも「はさがけ」した方が味は美味いんやぞ」
へえ~
美味しくなるんだ!(^^)
近くにJAと書かれた車が停まっていたので、ちょっと引き留めて色々教えてもらいましたよ。(^^)v
・刈ってすぐのモミは3割くらいが水分
そりゃそうですよね。田んぼに刺さってるんですから(笑)
そして、その水分が原因となってモミが腐ってしまったりカビが生えたりするんだそうです。
だから、刈り取ったら少しでも早く日光や風通しを良くして、モミの中の水分を減らしてあげる必要があるんだとか。
では、はさがけせずに持って行ったものは、一体どこでどうしてるのでしょうか。
・共同乾燥室で乾かします
田舎ではたまに見かける「ライスセンター」などには共同乾燥室というものがあって、そこでまとめて乾燥させるんだって。
でもそれってよその農家さんの米も混ざってしまうってことですよね。
丹精込めて作った農家さんにしてみれば、ちょっと面白くないのでは…という疑問もありましたが、ここでは聞きませんでした。
(なんというか…聞けませんでした(^_^;))
ではじいちゃんの言う、はさがけの利点とは?
・ゆっくり乾燥させるので、実が割れたり、加熱による味の低下が少ない。
・機械だとバラバラになってしまうのに対し、「稲穂」の状態を維持させるため、刈ってからも米が熟して美味しくなる。
なるほど!!納得!
そして最後に
「わしらの頃はそうやって親から教わったんや。
仕事が楽になるのはええが、なんでもかんでも新しいやり方がいいというわけではない。
古いやり方を若い連中に教えていくのも年寄りの役目やでな」
と言っていました。
なんだろう。
ちょっと感動です(*_*)ジ-ン
・・・
たわわに実らせ、頭を垂れる稲穂で満たされた田んぼは本当に綺麗ですね。
野菜も良いですが、穀物は太古より日本人が主食としてきたものですので、とても大切なのです。
そういえば畑を借りる時にも、「米はやらんのか?」と何度も聞かれました。
いつか自分も、稲作もやってみたいなーと思います。
今、ちょっと気になっているのが、いつだったかテレビで見た「1坪田んぼ」なるもの。
(NHKの野菜の時間だったかな?)
文字通り、1坪程度の広さの田んぼで、自宅の庭なんかでも出来るそうです。
自分で育てた米を脱穀して、精米して、炊く。
考えただけでワクワクします^^
・・・
田んぼに広がる金色の野原がなくなると、いよいよ晩秋、そして冬のはじまりです。
一年、本当にあっという間ですね。
今年も良い一年だったと言えるよう、残りの3か月半も頑張りましょう!