２年前のちょうど今頃。
10月の終わりが近づくと急に日が短くなり、17時台でも真っ暗になります。
僕の300ｍくらい前方を、60～70代くらいの女性が歩いていました。
歩道のない、路側帯だけの道。
女性は手にライトを持ち、肩には反射材のタスキを下げていました。
それは自分の位置からでも視認でき、その光は僕と同じくらいのペースで進んでいました。
しばらくして、僕の横をランクルのプラドが通っていきました。
10秒くらいした後、
前の方で「ギャン！」という声。
ギャギャン！ウギャギャ…
普段なら耳にすることのない苦しそうな動物の声。
何が起きたかはすぐに分かりました。
「○▼☆◆○◇！！」
「☆◇○○…！」
あの女性は犬の散歩中だったようです。
黒い小さな影が、ジタバタとのたうち回っているシルエットだけが、かろうじて見えました。
そして女性の悲鳴のような声。
車は止まり、運転手が降りてきて何かを話しているようでした。
その後、運転手は女性と犬を乗せ、あわててどこかへ走っていきました。
僕が知っているのはここまで。
あの犬がその後、どうなったかは分かりません。
どうか元気になっていてくれたらいいけれど…。
飼い主は見えても、犬は見えない
これ、間違いないです。
犬のリードって、短いもので１ｍ以下、長いと２ｍ。
伸縮するものなら５ｍ以上のものもあります。
つまりそれだけ飼い主から離れられるってこと。
だから人だけ光っててもダメなんです。
車が人を避ける時って、大体２～３ｍくらい横を通っていきますよね。
狭い道なら結構ギリギリでかわしていくことだってザラにあります。
あのドライバーにしたら、あの暗い道で「人から離れたところに黒い犬がいる」ことはさぞ分かりにくかったはず。
もちろん車に乗る以上、細心の注意を払って運転する義務があり、犬にも気が付かなきゃいけないんですけど。
飼い主の女性にしたら、「こんな時間にライトを持って反射材を肩から掛けてたら犬の散歩だって分かるでしょ！」と思ったかもしれません。
でもそれを世の中の鉄則、みたいに思っちゃダメだと思います。
光る首輪で存在を示そう
というわけで、犬の存在を気づいてもらうためには犬自体に光源がないと危ないのです。
これまでに何本か「光る首輪」を買って検証してきましたので、選び方とおすすめをご紹介します。
これはダメ①:ネックレスやペンダントタイプ
普段使っている首輪や胴輪に追加で付けるものなのですが、これ、まず光量が足りません。
それに犬が歩くと首の前でブラブラするので、どうにも気になって不快みたいでした。
用を足そうと草むらに入ると、めっちゃ草を引っ掛けてくるのもマイナスでした。
これはダメ②:LED電球が複数並んでいるもの
レインボーに光る！とか商品の説明書きにあるのですが…100均のおもちゃのようなショボさが全開で、とにかく格好悪いです。
商品画像で、たくさんの電球が光っているようなものがこれにあたります。
もしこのタイプで買うならせめて単色のものにしましょう。
なお色としては黄色や白の方が視認性は高く、青や緑の方が遠くから見えにくくなるようです。
チューブタイプがおすすめ
最終的に行きついたのがこのチューブタイプ。
首にかけた輪っか全体が光るため、視認性はかなり高いです。
同じような商品がたくさんあり、説明文を読むかぎり中国製がほとんど？
そんな中、「LaLUCA」さんの首輪がなかなか良かったです。
日本のブランドじゃなくて「日本発のブランド」ってどういうことなのか、ちょっとアレですけど。
「逆輸入」的なものなんですかね？
1回ボタンを押すと点滅、2回押すと速い点滅、3回押すと常時点灯です。
今まで買ったものよりも明らかに明るく、犬がまぶしくないかなと思いましたが、犬の骨格や目の位置的に、光は目にあたってないと思います。
一回充電すると3時間くらいもつし、これはなかなか良いかも。
ただ充電の端子はUSB-Cではなく、以前のmicroUSBでした。
差し込むところがカマボコみたいな形のやつ。
上記の点を除けば、商品自体の質感もいいし、明るさも十分だし、値段も安いので良いと思います。
最初はなんだコレ…と訝しげ
うちの8kgの柴犬でMサイズで「ちょっとだけ大きいかな？」って感じ。
長ければカットして調節できます。
(我が家はそのまま使ってます)
胴輪→光る首輪の順番で付けるとブラブラするけど、
首輪→胴輪の順で付けるとイイ感じです。
すぐに慣れて「早く行きましょう」顔です
部屋の中だと分かりにくいけど、周囲が暗いと結構目立ちます。
それにしても田舎は暗い…
車はこわいです。
ぶつかると超痛いです。
自分が撥ねられたのでよく知ってます。
大事なワンさんのためにぜひ検討してみてください。
