毎晩「北の国から」視聴中(T∀T)

こんばんは!

寒いですね~。

飛騨地方は今日も雪でした。

昨晩は、とある場所で路面凍結による追突事故があり、その迂回路として我が家の近くの道路が使われ、そりゃもー大渋滞でした。

皆さんもどうぞ運転にはお気を付け下さいね。


さて年末年始にBSフジにて、ドラマ「北の国から」を一気に放送していたのをご存知でしょうか。

(今回はネタバレの要素があります。まだ未見で、内容を知りたくない方は読まないでくださいましm(_ _)m)


ドラマ「北の国から」

脚本家・倉本聰の手がけた大ヒットドラマです。

放送時期は、僕の生まれた1981年の秋から翌年の春まで。

その後、2時間枠のスペシャルドラマが定期的に放送されました。

最後のスペシャルの放送が2002年。

今からもう15年前です。

僕は二十歳の頃でした。

・・・

たぶん親が好きだったので、少~しだけ見たような覚えがあるのですが、はっきりいって何にも知りませんでした

バラエティ番組などで超クセのある五郎さんのモノマネと、キタキツネを呼ぶ「ルールルルル♪」くらい(笑)


そんな僕も35歳という年齢になりまして、

人生とは、家族とは。

自分らしく生きるとはどういうことか。

生意気にもそんなことを考えるようになってきたので、今回、全部録画してみたのでした。

あらすじ

東京育ちの兄妹、純と蛍。

とあることをきっかけに、父親である五郎と共に、父の郷里である北海道は富良野で暮らすことになります。

文化と流行に満ちた都会で育った兄妹が、突如として電気も水も引かれていない家で過ごすこととなり、はじめは戸惑いながらも、
父親の背中ごしに見える逞しさや優しさ、地域の人たちとのあたたかい交流、恋愛や友情、大事な人との別れ。

そういったものを通じて、決して順風満帆ではないものの、一歩ずつ成長していく物語です。

毎晩2話ずつ観ています

というのも放送が2話ずつでしたので。

今、16話まで観終わったところなんですけどね。

なんだかもう段々と、その世界に引き込まれちゃって毎日感動の嵐です。


今日は、僕なりにグッときた「北の国から」のエピソードと、その感想を書いていきます。

全話分書きたいこともあるんですけど、それだとあまりにも長いので、

とりあえず1話~6話頃までは、それまで距離があった純と五郎さんの溝が色々あって埋まっていった、ってことで(^^;

第七話

ある日、純は誰にも内緒で、東京にいるお母さんに電話をかけます。
でも、電話の向こうのお母さんに言葉が詰まり、何も話すことが出来ずにそのまま切ってしまいます。
そして蛍にも話をさせてあげようと考える純。
やがて蛍がお母さんと電話で話しているところを、偶然、担任の先生が見かけてしまい、
「やはり寂しいのではないでしょうか…」と五郎さんに報告します。
そしてクリスマス。
「中畑さん」という五郎さんの友人の家でクリスマスを過ごそうとする純と蛍。
そんな二人に中畑のおじさんは「クリスマスは自分の家で過ごすものだから帰れ」と言います。
厳しいことを言われ、ちょっと不満げな二人。
でも家に帰ると、居間には二人分のスキー板のセット。
その板の先には靴下がささっていました(笑)


まず。

おい!先生!告げ口すんじゃねー!

この担任の先生。

時々、ちょっと「ん?」な行動や発言があるのです。

まあ、この先生も先生なりに色々あったりするんですけど。


それはさておき、中畑のおじさんの優しさが胸に響きました。

五郎さんの幼馴染だけあって、親友への気遣いがとても温かいのです。

「お前たちがうちで過ごしたら、お前たちの父さんは独りぼっちになってしまうじゃないか」

というセリフがあるのですが、きっと中畑のおじさんは、親友の子供のことも好きだけど、

それと同じか、むしろそれ以上に、五郎さんにも幸せでいてほしいのです。


そして、真っ暗な自宅の居間で見つけたプレゼント。

五郎さん、プレゼントを買うために頑張ったんだろうなぁ…。

板に履かされた靴下に愛情を感じます。

今日はクリスマス。

母親もおらず、テレビもない家で、なんとか子供を喜ばせたい。

不器用なお父さんの精いっぱいの優しさです。


…やばいです。

まだひとつしか書いてないのにもう2000字。
(〃ω〃)


第十二話

ついに自力で山から水道を引いてしまった五郎さん。
さらには風力発電で自宅の電球にも明かりが灯ります。
そんな中、蛍がずっと気にかけていた野生のキタキツネがいました。
それがある晩、仕掛けられた罠(トラばさみ)で死んでしまうという事件が起こります。
それは、純の友達「正吉」のおじいさんのものでした。
学校では「何が正しくて何が悪いのか」という議題で話し合いになります。
「それは仕方がないことだ」という正吉と、命を奪うという行為に納得がいかない蛍。
そして蛍は正吉のおじいさんに「もうトラばさみを使わないで」と頼みます。
その日の夜、五郎さんの家を訪れたおじいさんは、自分の仕掛けた罠のせいでキツネが死んでしまったことを詫び、それに加えて
「正吉を恨まないでやってくれ」と残して帰っていくのでした。

ちょっと省略してしまいましたが、この話の前に、

吹雪の中、故障してしまった車の中で今まさに遭難しかけている純と叔母を、このおじいさんが愛馬とともに助ける、というエピソードがありました。

そんな正吉のおじいさんは、本当は動物のことを、自然の恩恵を、とても大切にしています。

未開の地だった富良野を拓き、そうやって生きてきた世代なのですから。

でもまだ幼い蛍には、まだそこまでの思慮深さはなく、目の前の「人が生き物の命を奪う行為」を承服できません。

正吉のおじいさんは非常に寡黙で頑固な性格。

そんなおじいさんですが、自分のせいで孫の交友関係にヒビが入ることを避けたく思い、頭を下げに来たのでした。

・・・

元々、人間というものは沢山の他の命を頂いて生きています。

そこには田舎も都会もなく、
ただ、田舎の方が「それらの行為を直接、目にする機会が多い」というだけの違い。


昔、僕もニワトリの頭をナタで落としたことがあります。

あの独特な「首」の固さ。

アタマの無くなった体が血を吹きながら歩き回る様子。

血抜き…。

羽取り…。

でも、そういう工程を経て、美味しい肉になります。

たぶん、アレルギーでもない限り、地球上のほとんどの人が肉を口にしていることでしょう。

そうである以上、「気持ち悪い・かわいそう」の気持ちが勝ってはならないのです。

「ありがとう。いただきます。ごちそうさま。」の気持ちを持たなくては。


わざわざそんな現実を語ることもなく、おじいさんは孫の為に、何も知らない幼い子供に頭を下げます。

ここにも深い愛情が満ちています。


また、少し先の話になるのですが、大切にしていた馬を手放すというエピソードがあります。

オイオイとは泣かないのです。

静かに、でも心の底から溢れ出る悲しみ。

大友柳太朗さんという方が演じられているのですが、すばらしい俳優さんだと思いました。

第十三・十四話

お母さんが倒れたという連絡を受け、東京までお見舞いに来た純。
(蛍は五郎さんを気遣って残ります。ここもジーンときます…)
久しぶりの都会。旧友たちとの再会。
流行りのテレビ番組や音楽、最新の映画。
あらためて、子供には眩しい世界です。
特に一度離れた純には。

そして北海道に帰る前日。
わざと明るく振る舞う中、純は「僕が東京に残ったらどうする?」と聞きます。
するとお母さんは涙ながらに「…残ってくれるの?」と聞き返します。
でも返事が出来ない純。
そして、家で純は決意します。
・・・
父へあてた、北海道には帰れないことを謝る手紙を書いている時のこと。

まだ家族四人で東京で暮らしていた頃の回想が始まります。
純は皆が持っていた五段変速のついた自転車が欲しくて仕方ありませんでした。
それをねだったところ、五郎さんはゴミ捨て場からボロボロの自転車を拾ってきて、長い時間をかけて修理します。
・・・
本当は最新の自転車が欲しかった純ですが、とりあえずは手に入った自転車に我慢して乗っていたある日。
警官が自宅にやってきて、「これは盗難車ですね、持ち主から問い合わせがありました」といって没収されてしまいます。
しきりに謝る母に対して、何も言えない五郎さん。
自分が一生懸命直したのに、という思い以上に、もうずっと放置されていたこと、何でもかんでも使い捨ての現代。
そんなものを説明しようとしますが、例によってゴニョゴニョ言葉が詰まって、結局持っていかれてしまいます。
その翌日、お母さんは最新の自転車を買ってくれるのですが、どこか心に引っ掛かりを感じる純。

純も北海道での生活を通じて、父の生き方に共感する部分が芽生えてきていたのでした。
お母さんには会わずに帰ることにした純の心の声が泣かせます。
「父さんへの同情ではありません。じゃあなぜ?と聞かれても理由が分かりません。でも僕は北海道に帰ります。」


うおーん!(T∀T)

皆、それぞれが悲しみを抱えていて、

言いたいことも、言えないこともあって、

でもその根底には優しさや愛情や義理といったものが込められています。

無限に書けてしまうので無理やり締めます

皆、何かしら「悲しみ」というものを抱えて生きています。

それは他人には決して触れてほしくないものであったり、

逆に、大切な人にはぜひ知っていてほしいと思うものであったり。

とてもデリケートなものです。


そして、相手の深淵にある「悲しみ」の正体を知らずとも、

人は人と関わり、生きていきます。


もしかしたら何の悪気もなく、その人の「触れてほしくない悲しみ」に触れてしまうこともあるでしょう。


では、それを回避するにはどうしたら良いでしょうか。


その答えは「人と関わらないこと」ではないんですよね。

むしろ関わるべきなのです。


少しずつ関わりを重ねて、

少しずつ薄皮を剥がしていくように、

デリケートな部分に近づいていくのです。


いきなり相手の懐に飛び込むことなんて出来ないし、

仮に飛び込んだところで、固く閉ざされた扉を開くことなんて出来ません。


でも、そんな難しいものだからこそ人と人の関わり合いは大切で、

観る人の心を打つ重厚なストーリーとなって紡がれるのだと思います。

まだ記事にするには早かった(笑)

連続ドラマだけでも全24話と、まだ折り返し地点を過ぎたところなのに記事にしたのは失敗でした。

正直、こんなに良い作品だと思っていませんでした。

たぶん、それだけ僕が歳をくったという事なんだと思います( ̄▽ ̄)


うーん。

こんな中途半端な記事で大変失礼いたしました…。