この冬のシイタケ栽培はじまるよ〜

こんにちは。


まーた台風が来るみたいですね。

こちら飛騨にはあまり影響はなさそうな気がしますが、前回に続き、各地で大きな被害が出るようなことがないといいのですが…。

ちょっと心配です。


・・・


さてさて、僕は現在トマト栽培でてんやわんやなのですが、早くも秋冬の仕事の段取りが始まっています。

高冷地である飛騨は秋冬がめちゃんこ寒いです。

よって当然、トマトなんか絶対育ちません(ー ー;)

(でっかい温室で暖房でも付けるような規模の農園なら話は別ですが)

そんなわけで、僕らの冬のお仕事としてシイタケ栽培を行っています。

飛騨はシイタケも一大産地でして、秋に畑やビニルハウスでの野菜の栽培を終え、すぐにシイタケ用のハウスで栽培を開始する農家さんも結構います。

昔は「ひとつの野菜を専門に育て、最盛期に早朝から深夜まで頑張り、冬はのんびりする」というスタンスの方が多かったそうですが、今のご時世、お金の入ってこない時期があるとやっていけないんですよね…(T_T)

僕は結構な怠け者なので( ^ω^ )、出来ることなら一定期間死ぬほど働いて、数か月まとめて休むというライフスタイルにあこがれます。


だって人間、メリハリがあるから頑張れるんですよ。


今は一年中ずーっと忙しい…。

もちろん、忙しさの波はありますけどね。

でも忙しいか忙しくないかでいったらずっと忙しいんです

はぁ。


…正直、自分にはあんまり向いてないかも(笑)



…いやいや!

今の時代の農家さんは皆ずっと忙しいんです!

それでも皆頑張ってる!

おらもガンバらなきゃ!!(=゚ω゚)ノ

・・・

さてさて、シイタケ栽培の話。


僕らは「菌床栽培」でシイタケを育てています。

7月から搬入を開始し、だいぶ菌が蔓延してきました。



白くなった表面が、さらにこの後ぐっと茶色くなります。

これを「褐変化(かっぺんか)」といいます。


あ。

ところで皆さん、シイタケの栽培方法って知ってますか?

現在、大まかに分類すると原木栽培菌床栽培のふたつに分けられます。



原木栽培


シイタケはご存じのとおり、キノコです。

そう、「木の子」ですね。


そんなわけで、本来、自然界の中のシイタケは、

広葉樹などの木にシイタケ菌が付着し、侵食した木からキノコが生えます。


これを人間が栽培で行うのが原木栽培です。

栽培風景はこんな感じ。



菌床栽培

ついで、菌床栽培です。

おそらくこちらの方が、ピンとこないのではないかと思います。


菌床とは、正確には菌床ブロックといいまして、木のおがくずやチップを高圧で固め、そこにキノコの菌を打ち込むことで発生させます。

このブロックは、それ用に伐採してきた木で作ることもあれば、製材所で出るおがくず等が使われることもあります。

こんな風に、20cmくらいのブロックからニョキっと生えてくるのが菌床栽培です。





・・・


では続いて、それぞれの特徴や、メリット・デメリットなど。


原木栽培
・味:本物の木で発生させるので、キノコの味が良い。
・収穫できるまで:木に菌が入ってから約2年かかる。
・収穫期間:木が朽ちるまで長く採れる。
・管理:むずかしい。木が何を求めているか見極められるようになるまで要修行。(たぶん)
・価格:高く売れる!


菌床栽培
・味:原木には劣る。
・収穫できるまで:春に打ち込んだ菌で、秋には収穫可能。
・収穫期間:水分管理・温度管理にもよるが、秋~春の1シーズンで終了。→ブロックがスカスカになって終わる
・管理:水分状態など、目で見えるので比較的容易。原木ほどではないがやはり要修行。…まあなんでもそうですね^^;
・価格:安い。ほんと安い。
しかも冬場はハウス内に暖房を付ける必要があるので、おおかた燃料代や電気代で持って行かれてしまいます…。



でもキノコは一度発生すると、あっという間にニョキニョキ大きくなって、見ていると楽しいですよ。



キノコは日々の成長が大きいので、大人も子供も楽しいと思います。

自分で育てたモノが食卓に並ぶのも嬉しいですしね^^


それにしても、まだまだ暑いというのに、今から冬の暖房のこととか、雪対策とか考えてます。

頭の中の季節感がおかしくなりそう(ー ー;)




はー。

今も忙しいけど冬も忙しくなるぞ~ 笑