皆さん、こんばん…ぶ…ぶぇ…ブェックションッッ!!
花粉症に苦しむ皆さん、お疲れさまです。
今年の花粉、ちょっと酷くないですか?
あーつらい。
花粉症歴16年
現在37歳、極めて平均的なナイスサーティーズのあまごです。
(↑これ、意味が分かる人はお友達になりましょう)
・・・
そんな僕がアイツと知り合ったのは21歳の時。
いつも通り、大学に向かうために地元の「内房線」に乗っていた日のこと。
この日は乗車と同時に近くのボックス席に空きを見つけ、すぐに座ることが出来たんだ。
(今日はツイてるなー)
席につくとにすぐにイヤホンを装着。
窓の向こうの景色が流れていくのをボーッと見て、
たしかこの頃、すごく好きだったMr.BIGを聴いていた。
やがて2駅くらい進んだあたりで突然。
涙がツツーっと。
(…ん?あれ?)
彼らの「TO BE WITH YOU」は名曲だけど、さすがに聴きながら泣いてしまうことはない。
あわてて拭おうとするも、今度は反対の目、そしてサラサラの鼻水もあふれ出してきた。
不覚にもティッシュを持ち合わせておらず、なんとかズーズー鼻をすすってやり過ごそうと思ったけど
この時の水害はそんなレベルではなかったんだ。
(なんだこれ?!やばい!やばい!)
焦れば焦るほど涙も鼻水も大洪水。
ズーッ!ズーッ!
…全然とまらねー!
ズーッ!ズーッ!
涙にいたっては手で拭うほかにすべはなし。
ごしごし、ごしごし
謎の体液流出に、本当に泣きそうになってきたその時だった。
「はいコレ!しっかりして!」
「え…」
「それで拭きなさい。あげるから」
「あ、ありがとうございます…」
車内に響き渡るおばちゃんの声。
「…まぁ、生きてりゃ色々あるわよね」
「はぁ…え?」
でも無理もない。
自分が席について10分ほど経っていたけれど、
それまでは全然鼻水も涙も出ていなかったし、
マスクもしてなけりゃ、くしゃみひとつ出なかったんだ。
だからまさか今この瞬間に、花粉症が発症したなんて思うはずもないのだ。
おばちゃんにはきっと、バイトをクビになったか彼女にフラれたか、
きっとそんな風に見えていたことだろう。くそ。
・・・
やがて京葉線との接続駅に到着した僕は、おばちゃんより先に降りることに。
会釈をして席を立つ僕におばちゃんは
「がんばってね。人は泣いた分だけ強くなるのよ」
グッと握りこぶしを見せるおばさん。
(何を思ったか知らんけど声がでけーんだよ…)
そんな恥ずかしい花粉症デビューでした。
あいかわらずズルズルだけど、完全に鼻腔が塞がってしまう最悪の状態を回避できるようになりました。
おかげでちゃんと夜寝られるのでありがてーっす。