◆田舎で生活10年目!◆

もう僕が都会で生きていくことはムリだと思います。

黒部ダムに行ってきました

こんばんは!


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はてなブログPROに切り替え、いきなり初日に更新を怠ってしまいました(笑)

どうやらこの先の一週間は、金曜あたりまで雨予報…。


それなら晴マークの休日にはどっか行くしかねー!ということで行ってきました、

長野県は大町市に位置する日本最大のダム、

黒部ダムへ!!


あまご家のおでかけはいつも唐突です


この前日の夜、寝る前にふと思いつきました。

「今決めた!明日は天気がイイから黒部ダムに行こう!」

嫁「…は?」

(また急におかしなこと言い出したわ…ホントうざい…)

「黒部ダムは長野県の上の方にあるから明日は6時起き、7時出発な。」

「はいはい。じゃあ頑張って起きて(私を起こして)ね」



翌朝。



準備不足のため超バタバタで8時出発(笑)

そして10時半にバスの始点「扇沢駅」に到着。


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黒部ダムは山の中に作られているため、この扇沢駅から

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トロリーバスという電気駆動のバスで山の中に掘られた坑道を進みます。

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黒部ダムの概要と沿革


このあたりで、黒部ダムについて少し説明しますね。

黒部ダムは、戦後の高度経済成長期の日本において、大量に必要となる電力をまかなうために作られたアーチ式ダムです。

関西電力によって1956年に着工し、1963年に竣工しました。

そのあまりに巨大な規模から工区も第1工区から第5工区まであり、それぞれ異なる建設会社が請け負いました。

作業にあたった人数は1000万人を超え、建設費用は当時の額で513億円

当時の関西電力の資本金の5倍という数字からも、まさに一世一代の大プロジェクトであったことがうかがえます。


また、深い山奥という立地もあり、建設材料を運びこむことすら難航し、作業は24時間止まることなく、真冬の雪の中でも行われました。

工事期間中には、転落事故や破砕帯から大量の水があふれ出したことによる労働災害が頻発し、殉職者は171人にも及んでいます。

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この殉職者の名簿は、ダムの脇に作られたモニュメントの下にすべて刻まれており、立ち寄って手を合わせる人が後を絶ちません。



黒部ダムの思い出


自分の話になってしまいますが、もう25年ほど前のことです。

2011年に逝ってしまった今は亡き父に連れられて、僕は家族旅行でこの黒部ダムに来たことがあります。

とにかくでっかいダムと、
でっかい水柱。

記憶はそれだけ(笑)


ただ、目に映る夏の長野の山は生命の輝きに満ちていて、

強すぎるくらいに鮮やかな空の青と、山の緑のコントラスト。

稜線にたなびく白い雲はゆらゆらと形を変え、

千葉とは大違いのサラッと乾いた清涼な風。


父はあまり多くを語る人ではありませんでしたが、自然いっぱいの場所ではいつも上機嫌でした。

その感性は息子の僕にもいつしか受け継がれていたのだろうと思います。

(気が付けばこんな田舎に住みついてしまいましたし(笑)



そんなガキんちょだった僕も、いつしかボチボチのおっさん世代になりました(笑)

これまでに映画「黒部の太陽」も何度も観ました。

先人たちが本当に苦労して作ってくれたこのダムには、ただただ敬意しかありません。


戦後の日本を支えたダム。

そのダムを作った当時の人々。

黒部ダムが大好きだった父。

父が発展させた千葉県の某市。



僕はあと4年半もすれば40歳になってしまいますが、40歳の僕がこれだけ価値のある人間になれているだろうか。

いやぁ…どう考えても無理だ(ー ー;)


まあね。

やれることをやるだけですよね。

仕事に尊卑は無いですし、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)と呼ばれる1次産業だって、誰かがやらなければ日本は支えられないんですからね。


いよいよダムとご対面


真っ暗な坑道を、トロリーバスが進みます。

ぼんやりと上のようなことを考えていましたが、ものの15分ほどで黒部ダム駅に到着です。

先人たちが苦労して作った道のりを、今では15分で着いてしまうんですから。

ニンゲンの力ってものをひしひしと感じます。


・・・


ホームに降り立つと、そこから220段の階段を上ります。

(これは展望台に上がるための階段なのですが、これを上がらないラクちんコースもあります。)

これがなかなか足にくるのですが、
作業にあたった人たちの何百分の一、
何千分の一、

いや何百万分の一にも満たないと思いつつ、この階段をがんばって上がることは個人的に意味があると思います。




やがて光が挿してきて




そこには――


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総貯水量2億t日本最大の人造湖と、

毎秒1tを超える大迫力の放水の様子が眼下に広がります。




しつこいようですが、これを人間が作ったんですよ!


今のような高度な技術が無かった時代に、人力や馬で資材を運び、

昼夜を問わず、季節を問わず、ただただ「この国の未来のために」と信じ、作り上げてくれた結晶がそこにありました。


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観光情報


それではちょっとだけ観光情報でも。


ダムカレー

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おそらく日本各地のダム関連施設で見られるコレ。

写真の「アーチダムカレー」と、
ルーが辛口の「黒部ダムカレー」があります。

値段は1260円。

味は…まあ普通ですかね。


湖上遊覧船「ガルベ」

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標高1448mという、日本でもっとも高い場所の遊覧船。

30分かけて黒部湖をゆっくり眺めることが出来ます。

おだやかな景色と、静かに進む船。

秋の日差しと、吹き込む風が気持ちよくて、正直、僕らはほとんど寝てました(笑)

船の名前は、「黒部」の語源であるアイヌ語「ガルベ」が由来とのこと。

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チケット売り場で買った北アルプス牧場のミルクアイスはめちゃめちゃ美味しかったです。

一個370円もしましたけど、まるで練乳のような味わい!



巨大コンクリートバケット

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実際に建設工事で使われていたものだそうで、このサイズのものはなかなかお目にかかれないんだとか。

なんだかジブリに出てきそうなデザインで、思わず撮ってしまいました(^^)



特設展「黒部の物語」

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坑道の一部を利用して?、写真パネルで黒部ダムの歴史やエピソードが紹介されています。

当時のモノクロ写真と、大量の資料は一見の価値のあるものばかりです。

工事にあたった人たちの胸に宿る思いは、このサブタイトルにもある「使命」という重厚な2文字に尽きないのだろうなぁと思いました。




・・・


黒部ダムは、何にも知らずに行っても十分にインパクトのある観光地です。

でも、その背景には数多の人々の苦労があることを知り、今でも自分たちの生活の礎となってくれていることを感じながら観ると、より深く感動できると思います。

また、富山から長野(もしくはその逆)に向けて、バスやケーブルカー・ロープウェイを乗り継ぎ縦断する「立山黒部アルペンルート」という一大観光コースとして整備されています。

こちらも丸一日あれば縦断できますし、もし時間とお金が許すようでしたら、コース上のどこかで一泊すると長野も富山も満喫できます。


・・・


標高の高いこの周辺は、まもなく紅葉の季節。

山小屋で働いていた僕が保証します!

北アルプスの紅葉は本当に圧巻です。

よく紅葉を表す比喩表現で「パッチワーク上に色付いた」なんて言い方をしますが、

ピーク時には本当に山全体が、まるで錦の織物のようになります。



ぜひこの秋におでかけしてみてはどうでしょうか(^o^)/

珍しく長い記事となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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